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NOTES FOR MEMBERS · WINE

ワインのラベルの読み方|AOC・DOP・IGP・DAC・NVとは

ワインのお話

この記事の要点:ラベルの略語は、「この産地の名を名乗るなら、品種やつくり方の決まりを守りましょう」という約束(原産地呼称)の種類を表しています。AOC・DOP・DOCG・DO などは産地を限定した区分、IGP・PGI などは産地の範囲が広く自由度の高い区分、NV は「年号なし」の意味です。優劣の序列ではありません。

ワインのラベルには、アルファベットの略語がたくさん並んでいます。意味がわかると、知らないワインでも、どんな産地のどんなワインなのか、おおよその見当がつきます。ここで紹介する表記は、実際に流通しているワインのラベルから拾いました。

ピクプール・ド・ピネのワインのラベル
ラベルの例:南仏ラングドックの白、ピクプール・ド・ピネ(AOP)(写真:輸入元アズマコーポレーション)

ラベルは、どんな順番で見ればいい?

  1. つくり手(生産者)の名前:ワイナリーやドメーヌの名前です。
  2. ワインの名前:銘柄名、畑の名前、ぶどうの品種名のことも。
  3. 産地の表記(原産地呼称):「AOC」「DOP」などが付く部分で、いちばん大切な手がかりです。
  4. ヴィンテージ(年号):ぶどうを収穫した年です。
  5. 容量・アルコール度数:ふつうは750mlです。
  6. 裏ラベル:日本で販売される酒類には、輸入者・容量・アルコール分などの日本語の表示があります(国税庁の「酒類の表示の基準」にもとづく表示)。

略語の意味は?

産地の表記は、国ごとに呼び名が違います。

表記意味ラベルでの例
AOCフランスの原産地呼称(Appellation d'Origine Contrôlée)。産地・品種・つくり方などの決まりに沿ったワイン。フランス各地のワイン
AOPEUの原産地名称保護制度に合わせた、フランス語の呼び名(Appellation d'Origine Protégée)。近年のフランスのラベルでは、AOPの表記も増えています。「AOP ピクプール・ド・ピネ」(南仏ラングドック)
DOCG / DOC / DOPイタリアの原産地呼称。DOCGは、DOCのなかでも特に厳しい基準を満たしたものです。DOPはEUでの呼び名です。「Abruzzo DOC」(アブルッツォ州)
DO / DOCaスペインの原産地呼称。DOCaは、DOのなかでも特に厳しい基準の産地です。「DOCa リオハ」
IGP / IGT / PGI地理的表示。産地の範囲が広く、つくり手の自由度が高い区分です。IGP・PGIはEUでの呼び名、IGTはイタリアの旧来の呼び名です。「IGP コート・ド・トング」(フランス)、「PGI アッティカ」(ギリシャ)
DACオーストリアの、産地ごとの原産地統制名称(Districtus Austriae Controllatus)。「Kremstal DAC(クレムスタール)」
NVノン・ヴィンテージ。複数の年のワインをあわせてつくるので、年号が入りません。スパークリングワインに多い表記

※ 優劣の序列ではなく、決まりの種類の違いです。IGPのワインのなかにも、つくり手の個性が光るものがたくさんあります。

「辛口」「ブリュット」はどう読む?

  • 辛口(ドライ):甘みが少ないタイプ。
  • ブリュット:スパークリングワインで、辛口を表す言葉です。
  • エクストラ・ドライ:スパークリングでは、ブリュットよりも、やや甘みが残る区分です(名前は「ドライ」ですが、混同しやすいところです)。

ヴィンテージは、新しいほどいい?

ヴィンテージは、ぶどうを収穫した年です。新しいからよい、古いからよい、というものではありません。若いうちに楽しむタイプも、年月を重ねて楽しむタイプもあります。迷ったときは、つくり手や輸入元が案内している飲み頃を目安にしてみてください。

会員サイトの「ワインコーナー」で、ラベルを見比べる

会員サイトの「ワインコーナー」では、いまお届けできるワインを、産地やぶどうの品種、タイプ(赤・白・ロゼ・泡)といっしょにご紹介しています。この記事の略語を手がかりに、気になる1本の産地の表記を見てみてください。

ワインコーナーを見る ›

よくある質問

Q. AOCとAOPは、どう違いますか?
A. AOCはフランスの国内制度の呼び名で、AOPはEUの制度に合わせた表記です。同じ産地でも、ラベルによってどちらかが書かれていることがあります。

Q. 「IGP」のワインは、品質が劣りますか?
A. そうではありません。IGPは産地の範囲が広く、品種やつくり方の自由度が高い区分です。つくり手の個性が表れたワインも、数多くあります。

Q. 750mlより小さい瓶もありますか?
A. あります。375mlの「ハーフ」ボトルなどがあります。

お酒は20歳になってから。20歳未満の方の飲酒は、法律で禁止されています。妊娠中・授乳中の飲酒はお控えください。飲酒運転は、法律で禁止されています。

出典:農林水産省「地理的表示(GI)保護制度」/欧州委員会「Geographical indications and quality schemes」/国税庁「酒類の表示の基準」/各ワインのラベル表記の確認:輸入元アズマコーポレーション(azumacorp.jp)の生産者・商品ページ。

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